「10年」
東日本大震災から10年。
今も大変だけど あの頃も大変だったなぁ、
と改めて感じます。
自分が作った陶芸のカップで
ゆっくり朝コーヒーを飲みながら
今も考えること、思い出すことが沢山あります。
丁度あの時 陶芸教室でロクロをまわしていました。
とにかく揺れて揺れて、その時居たみんなで
机の下に潜って身を守ったのですが
ものすごい重さの机がグアングアンと左右に揺れ、
そこにつかまっていた私たちも揺れ、
棚に置かれていた陶芸作品が次々に落ちて割れ、
釉薬がバシャンバシャンこぼれて
足元は黒や、白や、赤が混じった液体と割れた陶器が
まるで地獄絵図のように広がっていました。
何分かたって窓から外を見ると
見たこともないくらいの人があふれて、
地面も見えないくらい密集していました。
今は時間が流れて なんとか元気に過ごしていますが
大切な人を亡くした方々の悲しみは
永遠に消えないと思います。
胸が痛いです。
・・・私事ではありますが
あの震災の数日後、父が脳梗塞で倒れました。
発見も早く、軽かったので、
今、元気に過ごしてくれていることが
本当に本当に有難いです。
入院中、「饅頭食いて~な、饅頭食いて~な」と
しきりに言っていました。
ストレスなどもあって倒れたのでしょうから
甘いの食べたかったのね~、笑。
その 一個のお饅頭でさえ、
お店には置いていなくて食べられなかったようですが
コンビニもスーパーもどこも商品が品薄で
困っていた時を思えば、今がいかに
贅沢な時間かがわかります。
世の中が動いていることに感謝。
親が元気でいてくれることに感謝。
生きていられることに感謝。